革パッキン材料について

革パッキングの材料は牛のなめし革です。なめしかたの違いによってタンニンなめしとクロームなめしがあります。後者は主に高温用として使われています。しかしこの革パッキン用の材料の入手がだんだん難しくなっています。
まだ入手できないわけではないのですが、製造ロット量が非常に多く、また品質も低下しています。クロームなめしについては、パッキング製造に必要な品質がもう確保できないと判断し、手持ち材料がなくなり次第生産を終了させていただくこととしました。

チオコール含浸革パッキンについて

お客様が革パッキンのサンプルをお持ちになりました。
握ってみるとゴムのような弾力があります。
これはチオコール含浸の革パッキンであろうと判断しました。
油圧用、水圧用ではなく、溶剤用に使われるものです。
残念ながら弊社では生産していません。
多くの場合、辞退することになりますが、寸法や数量によっては協力工場で製作できることもあります。今回は検討の結果製作が可能と判断し、見積もりを致しました。
(2014/11~受注停止中)

ローハイドの歯車

以前は牛皮のローハイドを利用した積上(カップリング)や歯車なども製作していました。
積上は『つみあげ』、と読みます。丸く抜いた,厚さが3ミリから5ミリほどの革を張り合わせて30~100ミリくらいの長さのパイプ状にしたものをいくつもならべて長いロールとして使います。
ローハイドとは、牛の皮を石灰漬けにして毛をむしって干したものです。ろうがが固まったかんじでがちがちに硬いです。昔は剣道の胴に使われていたとか。アメリカではカウボーイがズボンの上に着用していたとか。ローハイドというとアメリカのドラマやその主題歌が有名ですね。私は見たことないのでなんともいえないのですが、恐らくそういうところから来ているのでしょう。がちがちに硬いものを無理やり抜いて圧力をかけて貼り合わせて切削してロールにしたり歯車にします。金属よりもやわらかく、歯車としては十分硬いという品物が出来上がります。金属ではないので火花も飛ばないし音もしません。
金属の歯車はぶつかったときに火花が散って鉱山などでは危険だったのに対してローハイドの歯車はそのようなことがなく、昔は需要があったようです。
10年ほど前のことでしょうか、需要もほとんどなくなり材料も手に入りにくくなり製作終了となりました。歯車などはMCナイロン等で代替されているようです。一部でどうしてもローハイドでないと困ると言うお客様もいらっしゃいました。誠に残念ですが弊社ではどうすることもできませんでした。

キップ革や合成皮革などのお引き合い

キップ革の抜き物のお問い合わせをいただきました。キップ革というと子牛の革で、革手工芸品やカバン、衣料などに使われるものらしいです。
ほかにも色指定だったりサンプル通りという指定だったり、あるいは合成皮革だったり、いろいろと革についてお問い合わせをいただきます。弊社の扱っている範囲は工業用の機械の部品として使われるものです。通常革パッキンや革ベルト、ブレーキ用の革しか扱っていません。それ以外のものはよくわかりません。誠に残念ながらお役に立てないことが多いです。一部ズボン吊り用の革を製作してはいます。サンプルなり図面なりがあってある程度量があれば外注でということになってしまいますが対応できることもあります。

革パッキングの寸法公差

シリンダー内壁に密着させるために革パッキンの外径寸法をプラス公差にする必要があると思うがそのような事を考慮した製作になっているのか、というお問い合わせがありました。 特にプラス公差には作りません。圧力をかけるとパッキンは広がってシールすることになります。ゴムパッキンと違い、圧力をうけて革パッキンはシリンダー寸法になじむのでシリンダーにセットする前の段階で寸法公差を厳しく製作する必要はありません。

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