ゴム製品製造について

 
ゴム加工品の加工方法にはさまざまな種類があります。材質や形状、数量によって適切な加工方法を選ぶ必要があります。見積もり用図面をいただければ適切な製造法を選び、提案させていただきます。
 
1.裁断加工
2.抜き加工
3.機械加工
4.押し出し
5.プレス成形
6.巻き蒸し
7.ライニング
8.スリッター加工
9.手加工
 
 

1.抜き加工とは

 

薄手のゴム板を鉄型、木型で打ち抜きます。簡単なドーナツ型や円盤状のものはもちろん、多少複雑な形であっても2次元の形状であればまず第一に抜き加工を検討することになります。厚さは、ゴムについてはおおよそ3ミリくらいまで。形状によっては5~6ミリとか8ミリのものも抜いています。しかしそのように厚いものは形状が単純で幅が充分にあるものに限られます。 ゴム板を円盤状に、またはドーナツ型に打ち抜くような場合、鉄型か木型を製作する事になります。ミリ単位の寸法であれば外径120ミリまでは鉄型が揃っていて、改めて製作する必要はありません。またとびとびに250ミリくらいまでは有る物もあります。しかし、ミリ単位の寸法でない場合や、鉄型がない場合は型を製作することになります。また、単純な円盤状、ドーナツ状ではなく、小穴、切り欠きがあるばあいや角の場合などにも型を製作することになります。型代は木型のほうが安いですが、打ち抜きの作業能率は鉄型の方が上ですから製品は鉄型の場合の方が安くなります。製作する数量によってどちらかを選ぶ事になります。寸法公差はいずれの場合も+−0.3程度は見ておいたほうが無難です。 木型の場合、ただの小さいドーナツ形状なら2000円から3000円程度ですが、鉄型になると8000円から10000円はします。また、木型は納期も数日と早いですが鉄型となると一週間以上はかかります。 多少複雑な形状になりますと鉄形は途端に高くなります。通常は木型による製作になります。数量によって手加工やプロッタによる加工にするか抜き加工にするか、考えることになります。通常20~30以上の数量があれば木型の方が有利になってきます。 弊社では数十枚、多くても数百枚程度のロットのものを製作することが多いです。小さいワッシャは例外で、それでも数万程度のロットです。木型で数千、数万のロットとなると連続自動抜きなど、また違った設備が必要になってきます。

打抜加工などともいいます。
木型はビクトリア型(ビク型)、トムソン型などとも言います。

 
 

2.裁断加工とは

 
シャーリングや裁断機とタガネで裁断します。
 
 

3.機械加工とは(切削)

 
厚さがある程度厚く、抜き加工での製作が適当でない場合、3次元の加工がある場合に機械加工を行うことになります。ゴム板、ゴムブロックからろくろや旋盤など様々な道具を使って主に研磨して加工します。1ケから製作可能。製品1ケの値段だけを比べると高いですが、プレス成形とくらべて、型代がないぶん、数量が少ないときはトータルではコスト的に有利。寸法公差は一般的には+−0.3程度以上。特に精密な加工ではもっと正確にできますが、コストは高くなります。 納期も金型を作る場合に比べて短いです。それほど複雑な形状ではなく、また特殊な材料でなければ一週間程度が目安です。 5ミリから10ミリ程度のゴム板に丸い穴を開ける場合、抜き加工と機械加工の2つのやり方があります。抜き加工の場合コストは安いですが穴の断面がまっすぐにならず、鼓のようにテーパーがつく可能性があります。機械加工ならテーパーはつかずきれいに仕上がりますがコストが高くなります。用途によっていずれかの方法を選ぶことになります。ドーナツ状の加工をする場合でも事情は同じです。通常は抜き加工は3ミリ程度までですが、肩幅(外径と内径の差の半分)と厚さを比べて肩幅の方が短いような場合は抜きでは不可能です。抜けても相当テーパーが強くついてしまいます。  また、最近ではカッティグプロッタやウォータージェットによる加工もされるようになりました。パソコンCADで図面を書いて、カッティングプロッタの場合はカッターの刃を図面の通り動かすことによってカットします。弊社の機械の場合、合成ゴムで10ミリ厚、テフロンで6ミリ程度、ウレタンゴムで3ミリ程度までは切れます。カットに時間がかかりますので数量が多く材質が薄い場合は木型を作ってしまった方がコスト的には安いですが、数量がそれほど多くない場合、木型で抜くには厚すぎる場合などに威力を発揮します。小さい丸を正確に切るのは比較的苦手です。ウォータージェット加工は他の加工方法では難しい細かい加工が可能です。
 
 

4.押し出しとは

 
口金(穴の空いた金属片)を通すことによって形を作ります。ところてんを押しだす場面を想像していただくとわかりやすいかもしれません。丸紐、角紐をはじめ様々な断面形状の長いゴム紐を作る場合の作り方です。10メーター程度から製作は可能ですが数量が多い場合に比べて割高にはなります。寸法精度はプレス成形に比べればあまりよくありません。例えば外径6ミリ程度の丸紐で+−0.5程度です。 口金については、丸紐の基本的な寸法などはある程度はありますが、大抵の場合は新規に製作する必要があります。ゴムの材質によって膨張率が違うので、他の材質用の口金は使えません。材質変更の度に口金代がかかることになります。数量が少ないから、試作だからという理由で他の材質の口金を流用して欲しいというご要望が寄せられることがよくあります。しかし、単に寸法が違うというだけでなく、形状も違うものが出来てしまうので、実際には使用できる品物はできません。 加硫接着という形でつないでリングにする事もあります。複雑な形状の押し出し製品をエンドレスにする場合は、接着用の型が必要になることもあります。この型で接着部分を固定して釜に入れて加熱して加硫接着します。
(エンドレスゴムリング製法のページ参照)
 
 

5.プレス成形とは

 
型代が高いので数量が多くて製品単価を下げたい場合、また、安定した寸法の製品を作りたい場合、寸法精度を高くしたい場合に使います。比較的単純な形状で手のひらにのるくらいの大きさのものでも型代は数万円から数十万円します。しかし型を作ってしまえば製品は機械加工などよりずっと安くなります。
 
 

6.巻蒸しとは

 
機械加工では不可能な500L程度の肉厚の薄いパイプを作る際に巻き蒸しとよばれる手法を使用します。マントルと呼ばれる金属の芯棒に生ゴムをまきつけ、外側に布を巻き付けて加硫します。そのため外側には布目がつきます。布目をつけてはまずい場合は仕上げの加工を行う必要があります。納期は2週間程度かかります。既存のマントルがあればいいのですが、なければ別途マントル代がかかることもあります。
 
 

7.ライニングとは

 
金属のロールなどに生ゴムを貼り付けて加硫し、外側を仕上げ加工します。芯のロールにサンドブラストしてゴムを巻いて仕上げ加工するという3段階の工程があるためどうしても納期は長めになります。
 
 

8.スリッタ−加工とは

 
ゴム板を一定の幅で長くカットするときに使用します。
 
 

9. 手加工とは

 
ゴム板を加工するに当たって数量が少なく、コスト的に木型製作が出来ない場合、あるいは加工用の機械に入らない大きな寸法の場合、あるいは木型で抜くには厚すぎる場合など手加工で製作します。ものさしで計ってボールペンや罫書きペンで罫書き、カッターやタガネでたたいて切るため、寸法精度はそれなりです。
 
 

取り扱い素材

NR,CR,NBR,EP,シリコン、ウレタンゴム、フッ素ゴム他
 
見積フォーム
エンドレスゴムリング製造法
ゴム板価格表
ゴム丸紐価格表
 
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