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フッ素樹脂について


このサイトをご覧になった方からフッ素樹脂(いわゆるテフロン(R))についてのお問い合わせを頂く事がよくあります。よく頂く御質問をここでまとめてみました。

1.名称

工業用素材としてテフロンという名前で呼ばれて流通していますが、本来テフロンという言葉はデュポン社の登録商標です。一般名称としては、日本語、英語、略称と様々な表現が用いられています。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、四ふっ化エチレン樹脂、4Fなどです。
フッ素樹脂という言葉はPTFE、PFA、FEPなどいくつかの樹脂の総称ですが実務の上ではPTFEを指すこともよくあります。

さらに、素材メーカーは各社独自の名前で製造しています。例えば日本バルカー工業はバルフロン、ニチアスはナフロン、淀川化成はヨドフロン、アスクの場合はアスクフロロといった具合です。(アスクは現エーアンドエーマテリアル。PTFEについては製造しなくなったようです)

2.性質と用途

耐薬品性 

現存のプラスチックの中でも最も優れた耐薬品性を持つため、化学装置類、食品工業などに用いられます。

耐熱性

260度程度まで連続使用が可能で、やはり化学装置類などに用いられます。但し、この耐熱温度が260度というのは、圧力のない状況下にただ放置した場合の話です。圧力が高ければ耐熱温度は低くなります。実際の使用時には圧力がかからないということはあまりないでしょうから設計時には注意が必要です。



低摩擦係数

あらゆる固体の中で最も摩擦係数が小さく、あまり荷重のかからない条件下での摩擦摺動部品として使われています。摩擦することにより、相手材に移着しはじめ、定常化するとほぼPTFE同士の摩擦となって低摩擦になります。PTFE単体では摩耗が大きいため実用的ではなく、ガラス繊維などの充填材入りの材料を使います。
特に建築関係で最近、耐震用途などに使うという趣旨のお問い合わせがあります。このような場合、橋梁などの建造物・配管の伸縮への対策としてテフロンを利用したスベリ支承板であるニチアスのT9017『ナフロンスライディングパット』や日本ピラー工業の『ピラーフロロゴールド』、『ピラーユニトン支承』などをお勧めしています。相当品の日本バルカー工業の『ロードフロン』は生産終了しました。金属プレートに充填材入りテフロンを貼ったもので、テフロン面を合わせる形で2枚一組で使います。

非粘着性

非粘着性を利用した例では家庭のフライパンなどの例が有名ですね。この例の場合はコーティングをしています。
接着して使いたい場合はエッチング処理(接着処理)をすると接着できるようになります。一時的な用途でそれなりの接着力で良い場合エッチング処理をしなくても両面テープ(例えばニットー500)でもつきます。

3.弊社の業務

弊社では素材メーカーから素材を購入し、各種加工・成形を行っています。ある程度の在庫を持ち、素材の販売・切り売りも行っていますが、素材メーカーではありません。
加工方法としては、ビク型等による板材からの裁断加工、丸棒やパイプからの切削加工が主です。


4.参考図書

このサイトをご覧になって、テフロンのカタログの請求をされる方がいらっしゃいます。詳しく趣旨をお聞きすると、テフロンというものがなんだかよくわからないから勉強したいという旨の場合がほとんどです。素材メーカーのカタログはあるにはありますが、カラフルな写真と簡単な用途の紹介、物性表と寸法表が載っている程度で、お客様の趣旨にはそわない場合が多いように思います。自動車のカタログをいくら熟読したところで、運転が出来るようにはなりません。むしろ書店で入手可能な書籍などの方が参考になる場合も多いようです。参考までに数冊ご紹介させていただきます。もちろん、もう少し踏み込んだ内容のお問い合わせは遠慮なくどうぞ。


『プラスティック読本』㈱プラスティック・エージ
『初歩のプラスチック』三光出版社
『やさしいエンジニアリングプラスチック』三光出版社

(一般には入手しにくいですが)
『バルカーハンドブック』日本バルカー工業株式会社

日本バルカー工業㈱サイトでダウンロードできます。

(VALQUA HAND BOOK PDF判 2007.7 技術編P474)