規格外Oリングや異形エンドレスゴムリングの製法 |
||||||||||||||||
|
規格表にない寸法のOリングの場合でも型があって作ることができることもあります。この場合納期がかかり数もある程度必要です。型がない場合は主に以下のような製法がありそれぞれ長所・短所がありますので必要に応じて使い分ける必要があります。 |
||||||||||||||||
| 1.既製ゴム紐、押し出しによるゴム紐の接着 2.加硫接着 3.送り焼き 4.プレス成形 5.機械加工 |
||||||||||||||||
各々の特長 |
||||||||||||||||
1.既製ゴム紐、押し出しによるゴム紐の接着 |
||||||||||||||||
| 既製の丸紐、角紐をアロンアルファ等の接着剤で接着して丸くします。接着剤は熱に弱いですから高温での使用は避けるべきです。また、引っ張りには強いですが折る方向には弱く、すぐはがれてしまいます。常温での、あまり圧力が高くない固定用のOリング等でしたら使えるケースもあるでしょう。 NBRの場合、丸紐、角紐など、ある程度の寸法は在庫があります。少量の場合在庫がある寸法なら納期も数日ですし、値段も一番安いです。緊急時の間に合わせにも使えるでしょう。 紐の在庫がない寸法の場合は加硫接着とそれほどコストは変わらないし、納期も同じようにかかってしまいます。 | ||||||||||||||||
2.加硫接着 |
||||||||||||||||
| 一度押し出しで作ったゴムのヒモを、未加硫ゴムと、とものり(未加硫ゴムをとかしたのり)をつけて加硫してつなげます。接着箇所判別可能。型で押しているわけではないので表面がつるつるしている感じはありません。もちろんパーティングラインはありません。押し出しのため寸法精度はあまりよくありません。+−0.5ミリほどの場合もあります。材質によりますが、一般的なものなら納期10日間ほど。 数量が少ない場合、数量によって極端に値段が違うことがあります。同じ本数でも、それだけの場合と、同じ太さの違う内径のものと一緒の場合とでもお値段は違ってきます。 金型がある場合の送り焼きと比べた場合、数量が数本の場合、送り焼きの方が安いです。数量が多くなってくると加硫接着の方が安くなってきます。 送り焼きと比べた場合引っ張り強度は送り焼きの方が強いです。ベルトなどに使う場合は送り焼きの方が無難だと思います。Oリングなど、はさんで使うものなら通常は加硫接着で十分。寸法精度(太さ)は送り焼きの方がよいです。 | ||||||||||||||||
3.送り焼き |
||||||||||||||||
| 例えば300mm~500mm程度の長さの送り焼き用の型を使用。少しずつずらしてプレスし、熱をかけて加硫します。両端に生の部分を残しておき、最後に寸法を決めてつなぎ、プレスして加硫。1000゜くらいのOリングであれば4回~6回程のプレス−加硫の工程を繰り返す事になります。 つなぎ目は判別できません。型で押すため表面はつるつるできれいですがパーティングライン(ばり)は出ます。 プレス−加硫の工程が1回ですむプレス成形比べて製品製作時には手間がかかります。 Oリングなどの場合、太さが同じであれば直径が違っていても同じ型を使用できるので、内径寸法ごとに型を製作する必要はないし、代表的な太さのものであれば既存の型を利用できる事もあります。 あまり小さいものは製作できません。太さにもよりますが、大体直径300mm以上。納期2週間ほど。 値段は数量によってはあまり変わりません。 | ||||||||||||||||
4.プレス成形 |
||||||||||||||||
| 専用の型を製作。他の製法に比べて品物もきれいだし寸法も正確。パーティングラインは出ます。型代が高いため数量がある程度以上多くないとコストが合いません。大きさや形状にもよりますが納期は1ヶ月以上かかることもあります。寸法によっては型が既にあることもあり、この場合は型代不要です。 (パーティングライン・・・ゴム製品の表面の型の組み合わせの境目部分にあたるところが線として浮き上がる。この線のこと。) | ||||||||||||||||
5.機械加工 |
||||||||||||||||
| 既製ゴム板から削りだして、接着部分のない一体物を製作します。コストは高いですが納期は1週間ほどで出来、1ケからでも製作可能。数量が少なく、接着部分のないものを急ぎで必要な場合、最適です。 | ||||||||||||||||
送り焼きとプレス成形の違い |
||||||||||||||||
品質 |
||||||||||||||||
| 見た目はほとんど区別がつかない。 製法上送り加硫の方が直径などの寸法の誤差は大きい可能性がある。 送り焼きの場合でもOリングとしての使用など、はさんで使う場合は経験上支障なし。 |
||||||||||||||||
コスト |
||||||||||||||||
| プレス成形は型代が高価だが製品は安価。 送り焼きは型代が比較的安い。寸法によっては不要の事もある。 製品自体は、何度も(プレス−加硫)の工程があるため、一回ですむプレス成形よりコストがかかる。 従ってどちらがコストが低いかは、生産数量による。型代が充分償却可能なだけの数量があればプレス成形の方が結局は安い。数量が少なければ送り加硫の方が安い。 基本的には従来プレス成形で製作しているものを送り加硫で置き換えることは難しい。 |
||||||||||||||||
納期 |
||||||||||||||||
| プレス成形の場合1ヶ月ほどかかるのが普通だが、送り加硫では2週間ほどでできる。 | ||||||||||||||||
まとめ |
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
| 注)数量等の条件によって変わります。目安として捉えて下さい。 不等号がない部分は、同等である、または数量によって変わるという事です。 |
||||||||||||||||
| トップへ戻る | ||||||||||||||||